保育士奮闘記(4年目)

保育士となって3年間、在園児だけでなく、一時保育という地域に住んでいる未就学児の保育にも携わらせていただいたことで、保育園外でも気さくに声をかけてくれる保護者の方が増え、より一層保育士としての自覚が芽生えてきました。4年目は0歳児クラスの担任となり、生まれて2か月~6か月の低月齢児の保育を任されることになりました。
まだ生まれて間もない子供達。

泣き声も子猫のような小ささではありますが、お腹がすいたり、不快なことがあるとしっかりと泣いて教えてくれたり、反対に欲求が満たされていると満面の笑顔を向けてくれ、何とも言えない幸福感を与えてくれました。

そんな中、私はある問題に直面しました。

それは3か月の女の子が初日からミルクを全く飲まなかったのです。



家庭で完全母乳で育っているため、哺乳瓶の乳首を嫌がり、泣いて拒否をしてしまいます。初めのうちはお腹が空いたら自然に飲んでくれるだろうと安易に考えていましたが、いつまでたっても飲もうとはせず、しかしお腹も空いているため泣いてばかり。

脱水になっては大変なのでなんとかスプーンで流し込んで無理に飲ませていると、彼女の中で授乳時間が苦痛になってしまったのか、保育士のエプロン姿を見るだけでも泣いてしまうようになってしまいました。
そのため保護者の方とも相談し、毎日1回だけ保育園に来て授乳していただく日々が数日続きました。

そして1か月後、この日は珍しくエプロンを見ても泣かず、ご機嫌な様子。

私もいつも以上にテンションをあげて『ミルク飲めるかな、お口に入れられてすごいね。



』と声をかけていると、しばらく口の中で乳首を転がし、吸い始めたのです。


この時の感動は今でも忘れられません。

振り返ってみると、私の気持ちの中で『今日も飲んでくれないんだろうな』と思いながら授乳を始めようとしていたことに気づかされました。

保育園の就職は慎重に行いましょう。

話せなくても子供の感じ取る力の強さを痛感しました。